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保次郎一家の移民生活


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映画『Picture Bride(ピクチャーブライド)』

監督:カヨ・マタノ・ハッタ
出演:工藤夕貴/アキラ・タカヤマ/タムリン・トミタ
94年/アメリカ/サンダンス映画祭ドラマ部門観客賞受賞作品

ストーリー

 1918年、相次いで両親を亡くした16歳のリヨ(工藤夕貴)は、叔母に縁談をもちかけられ、ハワイのサトウキビ畑で働いているという青年の写真をみせられる。その写真だけで結婚を決め、リヨはハワイへ渡る。

 しかし、リヨを待っていた「夫」は、父親くらい年の離れたおじさんのマツジ(アキラ・タカヤマ)だった。写真は彼の若い頃のものだったのだ。だまされたようなものだが、マツジと暮らすしかなかった。

 ハワイでの暮らしは思い描いていたものとはまったく違っていた。リヨは、日本に帰るためにお金を貯めることにする。サトウキビ畑での農作業のほか、親しくなった近所のカナ(タムリン・トミタ)と一緒に洗濯の仕事もして、きつい労働に明け暮れる。

 そんなリヨの態度にマツジもいら立ち、お互いに反発し合う日々が続く。しかし、いろいろな出来事を経て次第にリヨも心を開き、夫婦らしくなっていくのだった。

解説

 監督・脚本を担当したカヨ・マタノ・ハッタ、マリ・マタノ・ハッタは日系三世の姉妹で、自分たちの家族のルーツをもとにこの映画を製作した。

 「ピクチャーブライド」とは「写真花嫁」のこと。写真の交換だけで結婚を決め、渡米した女性たちのことを指している。また、こうして結婚することを「写真結婚」とよんだ。

 マツジのように若い頃の写真を渡して年をごまかしたり、あるいは男前な友人の写真を借りて渡すことは実際にあったらしい。映画はハッピーエンドになっているが、現実にはこういったことが原因で妻が別の男と駆け落ちしてしまうなど、写真結婚は悲劇を生むこともあったようだ。

 映画の中では、サトウキビ畑の農作業だけでなく、活動写真や盆踊り、男たちが出入りする賭博場などの娯楽も描かれている。活動写真の弁士役で、なんと三船敏郎が登場して驚かされた。

 リヨと同じく写真花嫁だったカナの役を演じたタムリン・トミタは、日系人の女優。『愛と哀しみの旅路』(原題:Come See the Paradise)という映画でも、第二次大戦頃のロサンゼルスに住む日系二世の役を演じている。こちらも、戦前の日系人の生活や、戦時中に日系人が入れられた強制収容所の様子などがよく描かれているので、日系人の歴史を知るにはお勧めの映画である。

ピクチャーブライド
工藤夕貴 アキラ・タカヤマ タムリン・トミタ カヨ・ マタノ・ハッタ

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ピクチャーブライド
カヨ・マタノ ハッタ マリ・マタノ ハッタ 酒井 紀子

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