大河ネタにつられて買ってしまった。
朝日新聞夕刊に連載中のエッセイで、香取慎吾との対談も収録されている。
「新選組!」の裏話みたいなのを読みたくて買ったんだけど(例の漫画家との一件も載っている)、時期的にちょうど「HR」や「オケピ!」「古畑」正月スペシャルを作っていたり「王様のレストラン」のDVDが出たりした時期なので、その話も楽しめる。
もちろんそれ以外の話題もおかしくって、ププーと笑ってしまうエピソードばかり。三谷さんの文章自体や物事の考え方・見方もまたおもしろいのだけど。
私的に一番ツボだったのは、飼い猫と飼い犬の中からキャット・オブ・ザ・イヤーとドッグ・オブ・ザ・イヤーを毎年選んでいる、という話。審査委員長は「妻」こと小林聡美だそうだ。人間二人しかいない家で、こういうことを大真面目にやっているところを想像すると、おかしさがこみ上げてくる。
もともと小林聡美は好きな女優さんだし、三谷家ってなんか楽しそうでいいなと前から思っていた。しかも友達呼んでワイワイっていうんじゃなく、自分たちだけで楽しんでいるようなところがまたいい。実際、夫婦そろって友達付き合いが悪いらしく、「人が寄り付かない家庭」なのだそうだが。
脚本家としてのスタンスも度々垣間見える。三谷さんが目指しているのが「早く次週が見たくて、七日間がもどかしく感じられるドラマ」だということに、妙に感心してしまった。いま大河ドラマにはまっている人たちは、まさしくその思惑通りになっているわけだ。
それと、大河ドラマを書くにあたっての方針(?)にも納得。
三谷さん曰く、史実に忠実にするほど複雑で難解な物語になり、ナレーションやテロップなどで頻繁に補足しなければならなくなる。そんなドラマは観て楽しいか?と。少なくとも三谷さんは観たいとは思わないそうで、多少アレンジされていたとしてもワクワクするようなもののほうが良いとのこと。大河ドラマはあくまでドラマなのだから、と。
これって前々から漠然と私も思ってきたことだ。やっぱり本人もそう思って書いているんだな~と嬉しく思った。
とはいえ、時代考証はかなりちゃんとしているみたい。そこはNHKのこと、当たり前か。