やまない雨はない
今日、1週間ぶりに出社しました。
先週は実家で療養しとりました。夏バテのせいもあってか、ゴハンが食べられない状態になってしまったので、一時的に親を頼ることに(その間、ダンナはダンナ自身と猫の面倒をみてました)。血圧もかなり低かったので、最初の三日間はほとんど寝ているような状態で、近所の内科医へ点滴に通ったりもしました。
でもその甲斐あってか、とりあえず肉体的な具合のほうはだいぶ回復したので、予定通りの出社となりました。
ええと、まあお察しの方もいらっしゃるでしょうが、主に精神面での具合が悪かったのです。専門医にも通っています。
とはいえ、うつ病やパニック障害のように病名が付くような状態ではないし(と書くと、なんか雅子妃についての宮内庁発表みたいだな)、重い精神病というわけでもありません。
なんというか、不安神経症というものですね。
なんとなく漠然とした不安感があって、それがだんだん大きくなると恐怖を感じてパニックを起こしたり、眠れなくなったりする、そんな症状です。
私の場合は、何か心配事があるときに「それについての考え」が頭を離れなくなって、悪いほうへ悪いほうへ考えるようになり、やがて恐怖感でいっぱいになって叫びだしそうになる、という感じ。体も硬直します。
実は、不安神経症(昔はそういう名称も知らなかった)自体は10代の頃からの付き合いだったりします。専門医にかかるような事態になったのは、今回で二度目。しかも、一度目が1年半前なので、結構短い期間で起きてることになりますね。
その前の十数年というのは、授業中とか試験中とか緊張するような場面になると、地震でもないのに足元が崩れそうな揺れるような不安感に襲われたり、満員電車みたいな密室空間が怖かったり、新幹線とか特急電車とか速くて長時間停まらない乗り物が怖かったり、普通の人からしたら「何でそんなことが」と思うようなことに不安や恐怖を感じていました。
ただ、そういう場面はなるべく避ければ大丈夫だったし、不安に感じる時間は意外と短いことも体験的に知っていたので、自分で自分に「大丈夫」と言い聞かせながらやり過ごす、というワザを身に付けていきました。
実際、大学受験とか就職試験とかもクリアしてるし、修学旅行で新幹線に乗ったり、親戚の葬式で飛行機に乗ったりもしてるし。
が、病院に行く事態になったときは、そんな十数年のキャリア(?)を凌駕するようなパニック状態を経験しました。とにかくもう不安な考えが頭から離れないというか、「これが一生続いて気が狂うんじゃないか!どうしよう!」という恐怖感に支配されてしまうというか、そんな状態でした。
これはもう、自分の手には負えない。自然治癒ではどうにもならないレベルだ、と初めて思いました。
って、こう書いてみても、経験したことがなければサッパリわからないことでしょう。自分でさえ、後で治ってから冷静に考えてみると「なんであんなことになったんだ?」と思ってしまうくらいだし。
私は専門家ではないのでよくは知りませんが、不安感をコントロールできなくなるのも、うつ病やパニック障害になるのも、脳内の「セロトニン」という神経伝達物質が関係するようです。このセロトニンが不足すると、精神を安定させることができなくなるのだそうです。強いストレスを感じることでセロトニンが不足するとか聞きましたが、なぜそうなるかはよくわかりません。
なので、この不足したセロトニンを復活させるために薬を飲むことになります。抗うつ薬、SSRIです。
経験から言えば、薬は効くし、治ります。治れば、次第に薬がなくても大丈夫になります。薬物依存を心配する人もいるでしょうけど、私について言えば、そういう感じはしません。
また、治療期間は人によって違うし一概には言えませんが、とにかくこの手の病気は絶対治る、と私は思います。実際、前回はすぐ治ったし、今回も回復しつつあります。
まあ、短期間に二度も通院してるんじゃあ、本当に治ったとは言えないかもしれませんけどね。だけど、仕事や生活環境によっては避けられるものだという気がしてきましたので、生活の仕方に気をつければ二度と起きないかも、と思っています。
ところで、私の2歳上の従兄は、本格的なうつ病経験者です。2~3年ぐらい患ったものの見事に社会復帰して、今や1億円の商談をまとめてくるようなスゴ腕営業マンになってしまいました。そもそも病気になった当時は職種も合ってなかったみたいで、今の仕事は水に合ってるらしいです。
その従兄が、私に言いました。「絶対、一生続くなんてことはないよ。俺を見ればわかるじゃん」。
それを聞いて、私は学生時代の友人が言っていた「やまない雨はないからね」という言葉を思い出しました。それは就職活動中に出た言葉なので病気とは関係ないのですが、なかなか内定が出なくて悩んでいた当時と似てるな~と思いました。
私の症状は軽いほうだし、もっとずっと重い病状で悩んでおられる方からすれば「何甘いこと言ってやがる」と思われるかもしれません。私だって、これから悪くならないとも限らないし(ああまたマイナス思考)。
だけどやっぱり、「やまない雨はない」と信じていないと、やってられないっすよ。
症状としては違うというか、一緒にするのはなんだか悪い気もしますが、十代の頃からストレスで体のバランスが崩れてしまう方なので、どことなく相通ずる物を感じてしまいました。
私の場合、胃痛、円形脱毛症、下痢、生理不順(生々しくてすみません)、まぶたの痙攣・・・円形脱毛症以外は早い段階でハゲシイ不安を感じて内科や婦人科に駆け込んでましたが。
どうも私の場合、不安に思うこともありますが、興奮しやすいようです。下痢とまぶたの痙攣が同時に来た時は、食事中も寝るときも神経が高ぶったままで落ち着いて物事が考えられなくなり、夏場なのに寝るときに自分のかぶっている布団が夏掛けではなく羽毛布団なのに気づかず、それで寝付けなくなり、毎晩ものすごい汗もかいて夏バテまでしてましたし。
このときは職場が替わったばかりで凄まじい引継ぎがあったからだと思うのですが、家族や知人に愚痴ったところ、「やまない雨はない」じゃないですけど、「こんなことがいつまでも続く訳がないからね」と言われて、「そ、そうよね・・・」と納得しつつ泣いていたのでした(←神経が高ぶっているので、異常に涙もろくなっていた)。
こういうときは源三郎さんみたいな人に「お察しします」なんていっていただきたいのですが、仕方がないので源さんの切り抜きでも眺めますか。
脱線ついでに、昨日の『新選組!』、源さんとツーショットの深雪太夫がうらやましかったです。先週の源さん手作りご飯も食べたかったですけど(←最後の晩餐用なのに何考えてるんだ!?)。
コメント by 萬年歌舞伎初心者 — 2004年8月31日 @ 0:42:18
abetomoさん、お久しぶりです。
私の友達にもこの夏、専門医に罹った人がいます。子供が3人いて一番上はもう10歳になるのですが、その子を産んだ頃からのストレスをずっと引きずっていた上に、さらに積もる育児のストレス、様々な要因が溜まりに溜まって…。私も時々相談されてたんだけど、彼女自身自分でもどうする事も出来ず、親に相談してもただただ涙が出て来て、これはただ事にではないという事になって専門医に罹ったそうです。それで、上記のようなことが原因(最初の子を産んだ頃からのストレス)だと判り、また判っただけでも随分気が楽になったと言っています。なにが原因しているのか判らず、対人関係なのか、夫婦間の問題(旦那の協力の乏しさとか)など色々あったようですが、そんな10年も前からのストレスを引きずるというか、ストレスがとけないまま、そのような症状を呈している事もあるんだな、と私自身勉強になりました(勉強っていうのも変だけど…)いちお医療従事者なので…。(←初告白)
私自身、Beatが亡くなってからまだ立ち直れず、紙一重の精神状態です。15年も一緒にいると、ほんと子供を亡くしたような、そんな思いです。自分が死なせたという負い目もどうしても消えず、毎日未だに泣いてる始末。もうふっ切らなきゃって思うし、言われるし、そうしなきゃいけないんだけど、こんな私の今の状況を誰かに話したいって気持ちもあってabetomoさんに言っちゃったけど、ごめんなさいね。abetomoさん、私なんかとは全然違うんでしょうけど、私も頑張るから、早く体調良くなるよう祈ってます。
コメント by peachskin — 2004年8月31日 @ 23:34:45
>萬年歌舞伎初心者さん
あー、円形脱毛症とか身体的な症状が出るのって、かなり強いストレスっぽいですよね。私は、幸いにもそういうのはあまりないんですけども。(逆に外からわかりにくいから辛いという気も)
神経が高ぶっていると、異常に涙もろくなりますね!私もそうです~。普段はむしろ冷徹かと思うくらい涙など出ないタイプなのに。
何にしろ、あまり無理しないというか、いい意味で「いい加減に」生きるのが一番なんだな~と、最近思うようになりました。
>peachskinさん
お友達の方、自分に何が起きているか判っただけでも気が楽になったというの、よく分かります。私も初めて行ったときそういう気分でしたので。でも10年は長いですね~。かくいう私も、自覚してから専門医に行くまで十数年かかってますけどね。
peachさんも、ビートのことではやっぱりまだ立ち直れてないんですね。そりゃそうですよね。その後どうされたかと思っていましたが・・・。
でも泣きたいだけ泣いていいと思うし、頑張らなくてもいいと思いますよ!時間はかかるかもしれないけど、やがて自然にふっきれていくんだと思います。
ところで医療関係のお仕事されてるんですかー。それもまたビックリ(失礼!)。blogとかfotologってホント、ふだんは知り合えないような職業の方と知り合えるので、おもしろいなあとつくづく思います。
コメント by abetomo — 2004年9月2日 @ 0:27:37