2005年8月19日

実録・小野田少尉 遅すぎた帰還

category: ドラマ — abetomo @ 0:48:03

8月13日放送のドラマ「実録・小野田少尉 遅すぎた帰還」を見た。

冒頭、ゴーゴー喫茶で微妙なゴーゴーを踊る堺雅人のはじけっぷりを見て仰天してしまった。うわー、いきなりこれか!「ニャロメ!」とか言ってるし。台詞回しがなんとなく演劇っぽくて、本領発揮?

堺さんは、終戦後もフィリピン・ルバング島に留まっていた小野田少尉を探し出した冒険家・鈴木紀夫の役。小野田少尉(中村獅童)と出会って、回想する形で物語が進むのかと思ったら違った。そこまで重要な役ではなかったか。

しかしまあ、パンタロンとか妙にピラピラした白シャツとか、70年代当時のなよなよした若者ぶりが似合うことといったら!やっぱりこの人は時代モノのほうが合ってるのかもねえ。

この鈴木紀夫さんは天真爛漫というか無謀というか、とてもヒッピーな人物。堺さんが最近テレビで演じてきたのとは全然違う役柄なんだけど、違和感はなかった。さすがだよ。とても山南さんと同じ人(が演じてる)とは思えません。にこにこしているのは同じだけど、笑顔の出し方が違う。あぁこんな役もできるんだなーと、役者・堺雅人の新たな一面を見た思いだ。

さて本題。

私は、小野田少尉の名前くらいは知っていたけど、どういう人でなぜジャングルにいたのかは全然知らなかった。陸軍中野学校で教育を受けた軍人、しかも諜報員だったことや、帰国するまでの間全く1人だったわけではなく途中まで部下と一緒だったことを、このドラマで初めて知った。

日本の敗戦を信じずに30年近くもジャングル生活をしていたんだからバリバリの軍国主義者なのかと思っていたけど、「天皇も人間だ」という教育を受けていたので「むしろ民主主義者だ」というのは意外だった。

それならなおのこと、なぜこんなに長い間「日本のために」と不便な生活を続けることができたのか謎だ。彼の言う「信念」とは何なのかもよく分からなかった。ラジオだって聞いていたし、親兄弟が探しに来たのも見ていたし、「サザエさん」まで知ってたのに、なぜ帰ろうとしなかったのか。2時間のドラマではそこらへんを描ききれていないのだとは思うけど、現代人の私にはとうてい理解しがたいことだ。だって30年だよー、あり得ないって。気が遠くなるよ!

ただ、上官の命令がないと勝手に動けない、という理屈はなるほどと思った。そういう大義名分がないと、帰るに帰れない心理状態に追い込まれていたのかなあ。なんか哀しいなあ。

でも小野田さんは帰れたからいいけど、島田さんや小塚さんは本当に気の毒だ。特に小塚さんは、30年近くジャングル生活をした挙げ句許婚と再会することも叶わず、ラジオから聞こえてくる「笑い」のおもしろさも分からないまま亡くなったわけだから。無念だったはずだと思う。

ところで、島田さんや小塚さんは果たして戦死なんだろうか??撃ったのは米兵のようだけど、終戦から何年も経ってるのに、それでも戦死扱いになることが腑に落ちなかった。

1 件のコメント »

  1. 中村獅童の名演技に涙

    さっきなにげにテレビをつけたら、フジテレビ系列で戦後60年特別企画ドラマ、「小野田少尉・遅すぎた帰還」がやってて、気づいたら最後までばっちり涙を流しながら見て…

    トラックバック by たばことコーヒーとおしゃべり from マンハッタン — 2005年8月24日 @ 1:50:12

このコメント欄の RSS フィード

コメントをどうぞ

Copyright 2004-2009 abetomo, All rights reserved.
Powered by WordPress 2.6.2