2005年1月12日

お正月単発ドラマ(2)「夏目家の食卓」

category: ドラマ — abetomo @ 0:15:00

「夏目家の食卓」(1/5放送、TBS)

予想以上におもしろかった。というか、おもしろさの方向が予想と違っていたのでビックリしたというべきか。これがいわゆる久世光彦の演出なんですねー!最高だよ。

遊びのある(というか遊びだらけの)舞台セットや演出も、夏目家を訪れる愉快な仲間たちのキャスティングも、すべてに無駄がないというか。もちろんモックン(漱石)の怪演も、宮沢りえ(妻・鏡子)の呑気っぷりも良かった。この2人があんなに喜劇にはまるなんて、新たな発見。

のっけから、畳を踏み外して転倒する漱石先生に爆笑していたら、その後も笑いっぱなし。ドリフかよ!と突っ込みたくなるような場面もたくさんあった。だけど最後は、静かな夫婦の会話にホロリとさせられた。

台所で額漬けを作る場面や、お手伝いさんがタライで野菜を洗う場面、ポンプで水を出す場面、しいたけを網焼きする場面、鏡子が娘たちとドーナツを作る場面など、当時の暮らしぶりが伺える場面が随所に出てくるのも良かった。もっとも、夏目家はお手伝いさんや書生さんがいるくらいだし、かなり良い家なんだろうけど。

それから、漱石の書斎で繰り広げられる怪しげな仲間たちとのやり取りは、まるで「我輩は猫である」の世界から飛び出してきたような雰囲気。なんかワクワクした。豊原功補の芥川龍之介や、樹木希林の穴太(あのう)夫人も良かったけど、勝村政信の寒月さんと、岸部一徳の迷亭さんが胡散臭くてもう最高。勝村政信が、あんな思い切った裸踊りをするとは思いもしなかった。

寒月と迷亭で一番ウケたのは、夏目家の話とは何の関係もない、寒月さんの恋煩いの場面。勝手に漱石の書斎に上がりこみ、ため息をつく寒月。そこへ突如、床下から現れる迷亭。なんだこりゃと思っていたら、廊下側からも縁側からも窓からも押入れからも、次々現れる迷亭、いや岸部一徳。これじゃまるで「FMV」のCMだよ!

それにしても、漱石の書斎と居間をつなぐ廊下の仕掛け、あれはいいなー。

2 件のコメント

  1. 「センセイの鞄」もよさそうですね。わたしは未見ですが。ドゥ・マゴ文学賞に川上弘美(原作)を推したのは久世光彦でした。

    コメント by matsu — 2005年1月12日 @ 12:15:15

  2. それってテレビドラマ?初めて知りました。

    コメント by abetomo — 2005年1月14日 @ 23:55:29

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