金八先生 11話「鶴本直・決断の旅立ち」
金八先生第7シリーズは、まだ3回ぐらいしか見ていない。いちおうビデオは録っているけど、去年は見る暇がなかった。
でも新年1回目の2時間スペシャル(11話)には、第6シリーズの卒業生・鶴本直(上戸彩)が出ると知って、これは見なければ!と思った。
家に帰ってテレビを点けると、ちょうど直が金八を訪ねて来たところだった。いよいよホルモン投与を始めると告げる直。長年待ち望んだ治療だけど、やはり不安や何やらがあって金八に会いたくなったというワケらしい。そして3Bの教室で始まる金八先生の「授業」。
そうか~、あれから3年経つから18歳、性同一性障害の治療が受けられる年になったのか。そういえば、18歳になったらホルモン治療を始めて、20歳になったら性転換手術を受けるって、第6シリーズのとき言ってたな。回想場面が流れて思い出した。
性同一性障害の生徒という難しい役を演じた後、上戸彩はすっかり売れっ子になり、「鶴本直」とは全然違う印象の、つまり女の子らしい姿をドラマやCMで見るようになった。なので、第6シリーズの最後で男性として生きることに決めた直の、その後を演じるってどうなるんだろう?と興味深々だったのだ。しかし・・・そこに現われたのは、まぎれもなく鶴本直だった。ちゃんと戻ってた!いや大したもんだ。
でもきっと女性としては最後の姿だろう。今後もし直が登場することがあるなら、それはもう男性の姿になっているはず。だから、上戸彩が演じるのもこれが最後になるのかねえ。ヒゲメイクとかするのも無理がありそうだし。
それはともかく、こうやって生徒たちのその後を描いてくれるのは「金八」というドラマのすごいところだと思う。直だけではなく、各シリーズの卒業生何人かはシリーズ放送のたびに登場している。第4シリーズでは、「15歳の母」で生まれた歩(あゆみ)が金八先生の教え子になったり、若くして親となった宮沢夫妻(杉田かおる・鶴見辰吾)の15年間の苦労なども語られていた。
自慢じゃないけど、「金八」は第1シリーズから第6シリーズまで全部見ている。ときどき単発で放送されるスペシャルも含めて(再放送のおかげです)。各シリーズでいろいろな問題を抱えていた生徒たちのその後も描いて見せてくれるというのは、長年見ている者にとって嬉しいことだ。
さて今回の11話は、直の話と平行して、現3Bの丸山しゅう(八乙女光)の家の問題も大きなテーマだった。まだオンエア3回ぐらいしか見ていないけど、しゅうの家には何か問題があるということは知っていた。今回、それが全て明るみに出たが、あまりに悲惨で不覚にも(?)泣けてしまった。
だって、父親(うじきつよし)がヤク中で寝たきりの病人になっていて、それを介護する母親(萩尾みどり)は息子のしゅうに殴る蹴るの虐待を繰り返していて、さらに父親が持ち逃げしたという覚せい剤を追ってヤクザが乗り込んで来て暴れるんだよ。
・・・って、これだけ読むと、あまりに凄すぎて「あり得ない」と笑ってしまいそうだな。
まあでも、ヤクザが来たことがきっかけで大森巡査たちが駆け付け、ようやく丸山家の事情が明らかになる。しかしその結果、父親は警察車両で(おそらく薬物中毒の専門施設に)連れて行かれ、母親も覚せい剤の不法所持容疑かなんかで逮捕され、しゅうが1人残されてしまう。
その場に居合わせた金八が母親に「昔のようにしゅうを愛してあげてください」と熱く説教する場面は、金八節炸裂でなかなかのものだった。
が、一番キタのは、父親の好きなリンゴを渡そうとして、父親が乗せられた車をしゅうが追いかける場面。BGMはなぜか平原綾香の「ジュピター」で、画面は一部スローモーションだ。やられた、泣けるじゃないか。これって金八シリーズではお得意の演出だよ!
第2シリーズで、新谷二中に警察が乗り込んできて加藤優や松浦悟を連行するシーンでは中島みゆきが流れた(しかも画面はスローモーション)。そのとき、優の母ちゃんが優たちの乗せられた警察車両を走って追いかけ、だんだん引き離されて遠くなっていった様子とか、第5シリーズで、警察の車に乗せられた健次郎を金八が自転車で追いかけるシーンとか、かつての名場面(?)とだぶってしまった。
しゅうは、追いかけた甲斐なく父親にリンゴを渡すことができなかった。で、家の前に戻ってくると、今度は母親が連行されていくところで。金八がうちに来いと言うのを断り、両親が帰って来るのを1人で待つと言ったしゅう。けなげだのぅ、と思った・・・が。
しゅうは、秘密にしてくれと頼んだ虐待のことを、崇史(鮎川太陽)が金八に話してしまったせいで家族がバラバラになった、と言って崇史を責めるのだ。オイ、それは違うだろう!とつっこんでしまったぞ。あんな家庭でも、暴力を振るわれても、一緒にいたほうがいいって言うのか~?
そして「裏切り者」「君は友達じゃない」としゅうに言われてショックを受けた崇史は、自宅のベランダから飛び降り自殺を図ってしまった。命は取りとめたけど、今度はそのことに衝撃を受けたしゅうが覚せい剤に手を出してしまいそうな気配・・・というところで来週に続く。
なんかちょっと、安易なストーリー展開(?)とは思いつつも、やっぱり引き込まれてしまった。いや、親子間での暴力とか薬物中毒の問題、薬とヤクザの関係、幼すぎる中学生、なんていうのは実際に起きていることで、意外とこれが現実なのかもしれない。それらを集大成したら大袈裟に見えたというだけで。
とにもかくにも、年明け早々とても重たいものを見てしまった。いつもタイムリーな社会問題をテーマに持ってくる「金八先生」は、第5シリーズくらいからだんだん内容が重くなってきている。正直言って、新シリーズが始まるたびに見たいような見たくないような気がするが、結局見てしまうし、最後には生徒たちに親近感を持ってしまう。
はっきり言って、好き嫌いがかなり分かれるドラマだとは思うが、私はやっぱりまた最後まで見てしまうんだろうなあ。その前に、今までのビデオを見なければ。
「3年B組 金八先生 第11話」のこと
年明けの2時間SP。鶴本直&大激震の回。 まず初めに、コレを年末にもってこられな
トラックバック by 徒然な日記(20%増量中) — 2005年1月9日 @ 14:28:37
TBさせていただきます。
今回は年明けから重すぎる展開ですが、ますます目が離せなくなりました。
コメント by ろっく — 2005年1月9日 @ 14:31:29
金八、新年スペシャル−上戸彩出演
録画していた「3年B組金八先生」の新年スペシャルをようやく視聴。内容的には第6シリーズの鶴本直(上戸彩)のその後としゅう(八乙女光)関連の話題が大半。 鶴本直…
トラックバック by IRFANのネット放浪記 — 2005年1月10日 @ 1:47:12
>ろっくさん
TBありがとうございます。
続きが気になりますね!
ようやく1話、2話を見たのですが、1話から萩尾みどり母さんはすさまじかったんですね。
コメント by abetomo — 2005年1月10日 @ 21:39:16