2004年11月28日

行って来ましたエレクトラ

category: 演劇・落語 — abetomo @ 23:56:50

棚からぼた餅的にチケットを入手した「喪服の似合うエレクトラ」を観て来ました。

演劇を観るのは、キャラメルの「クローズ・ユア・アイズ」以来4年ぶり。もともと劇場空間恐怖症(?)なうえ、今回は真面目な悲劇で4時間近い長さだし、大丈夫なんだろうかと不安を覚えつつ足を運んだのですが・・・結論から言うと、やっぱり観て良かった!です。

というわけで、ちょっと感想など。
以下はややネタバレになるかもしれないので、これから観に行く方はご注意を。

・熱演

とにかく大竹しのぶの熱演ぶりに圧倒された。もちろん三田和代だって堺雅人だって、負けず劣らずの熱演なんだけど、やはりこれは大竹しのぶありきだな、という感じを受けた。逆を言うと、彼女の演技に見劣りしない堺さんが見られて嬉しかった。

堺雅人は本当にカツゼツが良くて、早口でガガーッと言ってもよく聞き取れたし、腹の底から出ているイイ声だった。「新選組!」で垣間見えていた、舞台人・堺雅人(本来の姿?)をようやく見たぞという思いがした。

・舞台装置がすごい

話には聞いていたけど、あの回転舞台はすごい!最初の場面転換で役者ごと動くのを見たときは「おぉ~」と感嘆の声を上げてしまったくらいだ。あの裏側はどうなっているんだろう?役者が出たり入ったりしていたから、中もちゃんと空間があるんだろうなあ。中を見てみたい!とそんなことを考えながら観ていた。

・男性の衣装はちょっと疑問

なんか、男性の衣装は妙に現代的というか、南北戦争時代という感じがしなかった。女性の衣装は、「若草物語」とか「風とともに去りぬ」なんかで見たことのあるようなドレスだったんだけど・・・。父親の軍服はともかく、ラヴィニア(大竹しのぶ)の恋人や、オリン(堺雅人)の着ていた服には違和感を覚えた。

第二部で、帰還したオリンが頭に包帯を巻いていたんだけど、上着を脱いだらなんだか工事現場の人みたいだったし*1、第三部で白いコートを着ていた堺さんはウッチャンに見えて仕方なかった*2。衣装がアレなのは、雑誌とか大相撲中継だけじゃなかったのか・・・。いやそれ以外は素晴らしかったのですが。

*1 白包帯が白タオルに見えちゃったり、ズボンの色とかシャツの色とかブーツとか、全てが工事現場スタイルっぽかったのです。あくまで私見です。が、一緒に観た母もそう思ったらしい。

*2 「ウルトラQ」に出たときもそう思ったけど、黒髪+ストレートになるとなぜかウッチャンに似てるよ!

・ナマ堺さんの感動

会津も北九州も二本松も、トークショーにはひとつも行けなかった私にとって、今回が初めてのナマ堺雅人体験。S席とはいえかなり後ろのほうだったので、すぐ目の前で見たワケではない、けど、わずか数十メートルの距離に堺さん!しかも肉声!動いてる!

双眼鏡持ってくれば良かった~(持ってないけど)と、上演中に気がついたがもう遅い。でも、細かい表情までよく見えなくても、全身で芝居している様子が見られたので満足。

・微妙な笑いをとる堺雅人

いちおう悲劇なので、笑いの要素など1ミリも見当たらないはずなのに、なぜか堺さんだけ笑いをとっていた。ていうか、あれは笑っていい場面だったんだよねえ?それとも堺さんがやるから可笑しかっただけなんだろうか。確かに動作が妙にキビキビしていておもしろかったけど~。そういう“笑い”って一瞬なのに、すごい勢いで反応していたお客さんが結構いて、それにも驚いてしまった。

・難しすぎない程度ではあるが・・・

想像していたより難解なお芝居ではなかった。が、やっぱり「愛」とか「死」とか「罪」とか「罰」とかが真正面から語られていて、正直ちょっとついていけない場面もあった。

オリンが山南さんばりに難しいことを話している場面では、思考停止してたし(その代わり、やっぱりここでも難しい話してる!と思ったら可笑しくなってしまった)。

最終的にラヴィニアの選んだ道も、このストーリーの流れではよく理解できたけど、共感はできないというか、現実の自分にはあまりにも遠い世界の出来事なので、「ふーん」という感じだった。ただ、オリンがおかしくなっていく最後のほうは、観ているこっちも頭おかしくなりそうだよと思ってしまったので、そういう点ではこの芝居に入り込めたのかなと。

というわけで、ちょっとと言いつつ気がついたら長い感想になってますが、良い作品でした。

最後にちょっといい話。
母の友達がこの劇場で案内係(?)をやっているのですが、そういう劇場スタッフに対しても堺雅人は礼儀正しく、「お疲れさまです」と声をかけてくれるのだそうです。外面は良くても楽屋では全然違う人もいるでしょうからね。そういうわけで堺さんは評判良いらしいです。テレビとかで見るのと印象が同じっていうのは、なんかホッとします。

3 件のコメント »

  1. abetomo管理人さん、おひさしぶりです。
    「もづくの…」じゃなくて「喪服の似合うエレクトラ」観にいけてよかったですね!
    私も25日に上京し、観てまいりました。
    そうそう、堺さんの軍服脱いだ衣装には、私もそう思いました。微妙にはだけたカーキ色のシャツとあのブーツは、軍人というよりも、「工事現場の人」(笑)!ナイス表現ですね♪

    お母様の知り合いの劇場案内係の方のお話、興味深く読ませていただきました。やはり、現場のスタッフの人にも心遣いできるかどうかで、その役者さんの人柄でますものね。そういう心温まるエピソード伺って、堺さんにますます惚れ直しました。

    コメント by ケロヨン — 2004年11月29日 @ 18:30:04

  2. そうですよね!大竹さんに負けてない堺さん、いい共演者に恵まれて、潜在的パワーが必要以上に出ちゃってるんじゃないかと思ったくらいです(笑)
    最後のちょっといい話、にファンの一人として、ほんとにこの方を好きになってよかったと思いました。

    コメント by るるりん — 2004年11月29日 @ 18:30:48

  3. >ケロヨンさん
    やっぱりあの衣装、そう思いましたか!
    良かった、賛同してくれる人がいて。
    怒られるかも~と思いつつ書いたので。

    >るるりんさん
    テレビとはまた違ってイキイキとしてましたよね。
    うまい人に触発されて、さらに力が出るんでしょうねえ。

    コメント by abetomo — 2004年12月2日 @ 22:30:17

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