新選組!41話「観柳斎、転落」
ついに幕府直参になった新選組。
直参取立て通達の中に観柳斉の名前を見つけることはできない、というナレーションの後オープニング。いいねえ、こういう始まり方。なぜ観柳斉の名前がないのか?というあたりを三谷流に描いてみせるわけだ。例によって史実とは違うかもしれないけど、ドラマとしてはおもしろい展開の仕方だと思う。
直参になったことをきっかけに、法度のあり方を見直す局長。
「御直参となった以上、新選組の命はもうおれたちのものではない。将軍様のものだ」
「将軍様からお預かりしている隊士の命を将軍様のために生かしていこう」
・・・将軍様将軍様って、なにか某国のアレみたいだな~と思ってしまった。たしか前は「上様」って言ってなかったっけ。なんで将軍様?
さて今回は観柳斉祭です。
自業自得っちゃあその通りなんだけど、落ちぶれていく様は哀れだった。
隊士たちには憎まれるは、伊東先生には冷たくされるは、薩摩(西郷)からは無理を言われるは。どこへ行っても相手にされず、しまいには野宿生活。
あっさり土方・沖田に見つかり切腹覚悟で屯所に帰ったら、待っていたのは方針チェンジした局長の思いがけないお言葉。その温情に感動し、平隊士として出直そうとしたがその矢先に殺される。踏んだり蹴ったりだな。
それにしても、河合を切腹に追いやったあの西洋軍学の本が、ここでまた出てくるとは。
しかもその河合の墓にこっそりお参りしていたという「いい話」が出てくるとは。
さらにその墓地で殺されるとは。
河合の死と観柳斉の死はしっかりリンクしていたんだな~と感心しちゃったよ。小道具としての書物もうまく効いていたし。
最近なんでもかんでも「斬っちゃえ斬っちゃえ」とやけっぱち発言をしていた総司も、これでまた変化してくんだろうか。観柳斉がきっかけってのもアレだけど。
ところで、近藤局長の出世に利用されたと憤る隊士たちが、御陵衛士を訪ねて板の間で観柳斉を待っているとき、足が痛そうにしている人がいた。ずいぶん長いこと待たされてるんだろうなあという感じが出てておもしろかった。平助が通りかかったら、パッと姿勢を正したのも妙にリアル。さすがにリーダー格の茨木(こういう字?)なんかはきちんとしてたけど、グループにこういう人ひとりはいるよな~と思ってしまった。
若旦那に変装した山崎すすむん。この人なにやってもサマになるなあ。
で、幹部たち勢ぞろいで何を張っているのかと思ったら!竜馬か観柳斉を追っているのかと思ってたよ。さすがに、最後の屯所でのシーンでお孝さんが出てくるのは読めたけども。
新選組が、直参になって喜んだりモメたり、また身内から死人が出てしまったり、局長のために人探しをしたりしている間に、竜馬たちはまた歴史を動かす大きな話をしているわけで。
倒幕を唱える西郷に王政復古を提案する竜馬。あら、中岡慎太郎も大久保(利通)もいるじゃん。よく考えるとすごい顔ぶれだが地味だのう。
「もう一度考えてみもす」と言ったものの、薩摩の本音はやっぱり戦。
逆にこれ幸いとばかり、「慶喜が王政復古を拒めば、戦を仕掛ける大義名分が立つ。そんためにも、慶喜にどげんしてん受け入れさしてはいかん」と大久保に語る西郷。出たな、大義名分。
「そいなら、坂本竜馬が裏で動き回っとを止めんにゃならんな」と大久保。
「そんにしてもあの男、だんだんと目障りになってきたなぁ。よか気風の男じゃっとん・・・もったいなか」と言う西郷さん、マジでこわいんですけど。
この前「時空警察」でやってたけど、「竜馬暗殺の裏には薩摩がいる」説もあるそうだ。この宇梶・西郷さん見てると、本当にそうなんじゃないかと思ってしまう。
(もっとも、「時空警察」では、竜馬が暗殺されるよう仕組んだのは大久保で、西郷は知らなかったということになっていたけど)
佐々木さんも捨助に指令を出したし、西郷のこの発言も不気味。こうして竜馬暗殺への布石は着々と打たれていくわけだ。考え方が斬新すぎたっていうか、頭が良すぎたのが命取りになったのかねえ。
その竜馬を警護するよう、伊東先生に命じられた平助。それを聞いて困った顔をした斉藤ハジメ。さて、どうなる?
次回はいよいよ竜馬暗殺。そういや今週の「ステラ」の表紙も竜馬(江口)だったな~。本当に、ここんとこ毎回誰かいなくなったり死んだりしてますな。うわわわわ。